NetAppで特定のボリュームのNFSエクスポート設定(貸し出し設定)を変更する方法です。
現在の設定を確認する
NetAppにSSHログインして、exportfsコマンドで現在のエクスポート設定を確認できます。
netapp> exportfs
vol0のエクスポート設定を変更する
直接SSHでログインして rdfile コマンドや wrfile コマンドでexportsファイルを修正してもいいのですが、いろいろ仕様がややこしかったりとするので、今後の運用性を考慮してまずは管理サーバからのみ /vol/vol0 領域をマウントできるようにエクスポート設定を変更しておきます。
rdfileでファイルの中身を表示します。
netapp> rdfile /vol/vol0/etc/exports /vol/vol0 -sec=sys,rw,anon=0,nosuid /vol/vol_backup -sec=sys,rw=10.0.0.151:10.0.0.159:10.0.0.157:10.0.0.156,anon=0,nosuid
表示された内容を全てコピーして、変更したい箇所のみ修正した内容を全て wrfile コマンドで貼り付けます。
wrfile コマンドを実行するとファイルの内容が全て書き換えられてしまいますので、必ず内容を全て貼り付けるようにしてください。
尚、wrfileコマンドは Ctrl+C で終了させます。終了後にエラーとか表示されますが、ちゃっかり正常終了してファイルが書き換わっているので注意が必要です。
netapp> wrfile /vol/vol0/etc/exports /vol/vol0 -sec=sys,rw=10.0.0.150,anon=0,nosuid /vol/vol_backup -sec=sys,rw=10.0.0.151:10.0.0.159:10.0.0.157:10.0.0.156,anon=0,nosuid
改めて rdfile で確認しておくとベスト。
netapp> rdfile /vol/vol0/etc/exports /vol/vol0 -sec=sys,rw=10.0.0.150,anon=0,nosuid /vol/vol_backup -sec=sys,rw=10.0.0.151:10.0.0.159:10.0.0.157:10.0.0.156,anon=0,nosuid
変更した設定を exportfs -a で反映させてエクスポートを変更します。即時変更されるのですぐに exportfs で結果を確認しておきます。
netapp> exportfs -a netapp> exportfs
実際に管理サーバからNFSマウントしてみます。
# mkdir /mnt/test # mount -t nfs [NetAppのIPアドレス]:/vol/vol0 /mnt/test # ls -l /mnt/test/ 合計 8 drwxr-xr-x 34 20041 gopher 4096 7月 8 13:33 2016 etc drwxrwxrwt 3 root root 4096 3月 11 03:04 2015 home
無事に管理サーバから vol0 がマウントできました。
管理サーバからexportsファイルを修正して変更する
これで管理サーバから /vol/vol0 領域のマウントと、管理ファイルの修正がおこなえるようになったので、exportsファイル をviコマンドなどで直接編集してエクスポート設定を変更できます。
# mount -t nfs [NetAppのIPアドレス]:/vol/vol0 /mnt/test # vim /mnt/test/etc/exports エクスポート設定を変更したいボリュームの設定を変更。。。 保存。 # umount /mnt/test
SSHでNetAppにログインし、改めて exportfs -a で設定を反映させます。
netapp> exportfs -a netapp> exportfs
これでエクスポート設定の変更は完了です。